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同門会

私は久留米大学を卒業後 消化器内科(旧第2内科)に在籍しおおむね20年ほどお世話になりました。毎年この時期になると、所属した医局の現役、OBの医師が集まる同門会というのがあります。コロナもあり対面での開催がありませんでしたが、今回3年ぶりに参加してきました。お世話になった先輩、一緒に働いた後輩と久しぶりの再会を楽しみました。私が医局に所属した頃は、多くの医師は大学の医局に所属し、先輩に医師としてのイロハを教えてもらい、その後地域の関連医療機関へ出向し、さらに研鑽をつみます。その後大学の医局へ戻り、各自学位取得の為の研究に励みます。久留米大学は開業医の子弟が多く、研究が終わり学位取得後は開業医として地域医療の現場に散っていくことが大多数でした。実際14人の同期入局した医師は還暦を過ぎましたが、ほとんどが開業医として地域医療を担っています。しかし同期でも優秀だった2人は教授として大学で勤務しています。そのうちの1人の井出達也君(久留米大学医療センター)が今回の同門会の講演者でした。肝臓がんの主たる原因だったC型肝炎ウイルスが発見され、治療が劇的に進み、かっては不治の病だった慢性C型肝炎が飲み薬でほとんど治るようになった30年間を第一線で関わってきた彼の講演はとても興味深いものでした。

 他大学の多くの肝臓専門医との共同研究、新薬を含めた40を越える治験、行政を巻き込んだC型肝炎患者の掘り起こし、抗ウイルス薬による非代償性肝硬変による劇的な治療効果など興味深い講演でした。肝がん研究会(肝がんの加療を担っている医療機関の集まり)での九州のデータでは原因No1はC型肝炎からアルコール性肝炎になったことも驚きでした。

 私は私なり、自分にできることをコツコツやろうという元気をもらいました。

 

2023年06月18日
DOCあすへのカルテ

NHKで放映されていたイタリアの医療ドラマDOCの最終回がありました。イタリアで過去13年間に放送されたテレビシリーズの中で最高の視聴数を獲得した番組だそうです。今までいくつかの医療ドラマを興味深く見てきましたが、このDOCはとてもグッとくる番組でした。謎解きドラマや恋愛ドラマの要素もありますが、医師としての立ち位置を含めていろいろ考えさせてくれるドラマでした。外人コンプレックスなのでしょうか?日本にこんな渋い医者はおらんしとも思いながら…。

2023年02月23日
新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。世界中が騒然とした2022年は終わり、2023年となりました。今年は新型コロナも春には5類とインフルエンザと同様の扱いとなりそうで、いよいよコロナと共存する社会となります。またなによりウクライナに平和がくることを祈るのみです。

 2023年を迎え、当院の診療時間が変更になります。最終受付が月火木金曜は17:00で診療終了時間が17:30となります。水曜、土曜は従来通り、最終受付12:30、診療終了時間が13:00です。また水曜日は医師1人体制ということもあり、原則予約及び内視鏡検査の患者さんの対応となります。ご迷惑をおかけしますが、小さなクリニックですので、背伸びをせず、当院のみんなで、できることをコツコツと地域の皆様の健康に少しでも貢献できればと考えています。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

2023年元旦

2023年01月01日