ご迷惑をおかけしましたが、6/1(土)に東京の新高輪プリンスホテルで開催されている内視鏡学会に参加してきました。
早期胃がんに関するシンポジウムを見てきました。拡大内視鏡による胃がんの早期診断に関するシンポジウムに参加しました。現在胃がんの原因としてピロリ菌は周知され(検診でピロリ検査が含まれていることもあります)、ピロリ胃炎の治療としての除菌療法の普及に伴い、胃がんの発生頻度が下がっています。一方で除菌後に発見される胃がんは従来に比べて内視鏡検査での拾い上げが困難なことが知られています。その拾い上げに今までと比較して100倍程度のズームがきく拡大内視鏡によるNBI画像の有用性の報告がいくつか見られました。当院では苦しくない内視鏡検査を提供し、定期的に検査を受けていただくことで早期の消化器癌を見つけたいという目標があります。拡大内視鏡は口径が通常の内視鏡より大きいので、患者さんの苦痛度が増す可能性がありますが、それを抑える工夫をして、拡大内視鏡の当院での導入の検討を行いたいと思います。
医学は日進月歩であり、最近の知見に対する勉強を続ける必要性をとくに感じました。
しかし医療機器が進んでもなかなかわからないことがあります。内視鏡検査ではとくに所見がなくても、患者さんの中には胃もたれや、胸やけ、腹満感などの訴えが続く方がおられます。いわゆる機能性消化管障害という範疇になります。消化器内視鏡学会ですから、消化器内科の医師の集まりですが、やはりみんな興味があるのでしょう、困った上腹部症状への対応と題されたセミナーへ多数の参加がありました。今回のお話はどちらかというと逆流性食道炎関連に関するお話が主で、次の一手として、アコファイドや漢方(六君子湯、半夏瀉心湯)というお薬の話で勉強になりました。帰りは小ぶりの飛行機で佐賀へ。