やせメタボ

糖尿病における脂肪肝・脂肪筋の意義と食事・運動・薬物療法の役割というタイトルで田村好史先生(順天堂大学グローバルヘルスサービス教授)のご講演を聞いてきました。お話の中心は糖尿病における運動のお話でした。糖尿病とは血糖値が高い状態が持続することによって種々の合併症を引き起こす病気で、寿命を平均、男性で8年、女性で11年短縮させます。生活習慣の欧米化により近年急増し、予備軍まで含めると2012年には2050万人とされます。実に6人に1人ですね。

従来から糖尿病の治療は基本は食事、運動療法、その後に薬物療法です。医師ですのでどうしてもお薬に目が行きがちです。しかし昨日のお話で興味深かったことがいくつかありました。1つは軽度の運動でも継続することで、筋肉に糖が取り込まれ血糖改善に効果的であるということ。逆に運動習慣のない人はメタボでなくても、高血圧、高血糖、脂質異常などのリスクが1つでもあれば、メタボの方と同様に、血糖を下げるインスリンの効きが20%程度落ちているということで、やせメタボという概念を提唱されてることです。またもう1つ患者さんへ運動をお勧めするような指導を繰り返し繰り返し外来で伝え続ける必要性を強調されていた点です。田村先生は小さな親切と言われていました。最近は少しずつ地域の方々が当院に来てくださっています。私なりに小さな親切をこまめに伝えていきたいと思いました。

2017年09月13日