昨日は産業医研修会に参加してきました。内容はメンタルヘルスに関するもので、佐賀県における自殺の現状と取組、職場におけるメンタルヘルスという2題のお話でした。とくに佐賀大学医学部精神科の門司晃教授のお話はうつ病の基本的なことからわかりやすくまとめてあり、とても勉強になりました。うつ病と生活習慣病との関わりは以前から聞き及んでいましたが、日本人が大変な睡眠不足になっていることは驚きました。成人で、平均睡眠時間が6時間未満の人は40%近くになっていること、90%以上の人が就寝する時間が1941年は10:50だったのが、2000年には1:00になっていることにはびっくりしました。また就寝前のアイパッドの長時間使用は睡眠リズムの変調をきたしうることのご報告もありました。
まとめ
・うつの方々の最初に受診する科としては内科が半数を占めている。
・精神疾患と生活習慣病の合併率が高く、適切な生活習慣の管理がきわめて有用
からは、かかりつけ医としてはうつ病の知識をもっと深め、来てくださる患者さんの生活習慣病の管理にも励まねばと実感しました。