内科学会に参加してきました。
新産業革命の時代におけるリーダーシップと題して日本アイ・ビー・エム㈱名誉相談役 橋本孝之さんのご講演を拝聴しました。
まずは今の日本の現状認識として極めて厳しい現状の提示がありました。日経平均株価は平成元年に最高額の38965円から現在は22200円と日本が40%低下している間に米国平均株価は10倍になっている。日本は人口も減り国民総生産増えず、消費者物価も増えず、借金だけとんどん増える。このままでやっていけるはずがない。平成は昭和を忘れられなかった時代であり、令和は平成、昭和を忘れなければならない時代
日本国民の74%は今の生活に満足している。 しかしこれは1400兆円の借金の上になりたっている生活であり、危機感の欠如が問題である。過去の延長線上には未来はない。時代をとらえる知性と感性が必要
では日本は何が強いのか?
・世界最先端の課題先進国であり、解決できればそれは強みになる。
・リアルが強い、それにバーチャル化を加えることでできることで新しい価値観を創造
・3方への目配り
・新しいものを混ぜ合わせる能力
今後4つのスキルが必要
・課題をみつける力(課題を解決することはできるようになっている)
・2次元のスキル(ITだけではなく、IT&医療のような)
・人工知能の利用
・古典、哲学の知識
繰り返し述べられていたことは
過去をすてること、つまり今までの価値観を捨てることとのことでした。非常に考えさせられるご講演でした。私事としてどうすべきなのかという考えはわきませんが、焦燥感を強く感じました。
久留米大学病理学教室の同門会があり参加して、現教室員の先生たちの研究報告を聞いてきました。私が教室に居た時には多くが肝がんの研究でしたが、最近は耳鼻科領域や泌尿器科領域の研究報告があり、興味深いもので、研究の質の高さを感じました。その後の懇親会では一緒に机を並べて仕事をした、先輩、同期、後輩の医師たちと楽しく話をしてあっという間に時間が過ぎ最終のJRで佐賀に帰ってきました。勉強しなくてはと改めて思いました。