肝臓学会教育講演会

肝臓学会教育講演会

本日クリニックを午後休診にさせていただいて、下関で開かれている肝臓学会で開催された教育講演会に参加してきました。JR佐賀駅から下関に行きましたが、福岡~小倉がわずか12分ということに驚きました。幼少期に父の実家が小倉でしたので、久留米から小倉に行くことがありました。その際は電車で数時間かかっていたので…。会場では多数の受講者に混ざって肝臓に関するいろんな講演を聞いてきました。B型肝炎、C型肝炎、肝細胞がんの診断、治療、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、肝硬変総論、肝硬変の栄養療法、門脈圧亢進症、肝移植等の最近の知見を教えていただきました。開業医として地域医療に関わっていて、肝炎患者さんが減ったなぁという実感を裏づけるようにC型肝炎を背景に持つ肝がんが減少しているという報告がありました。一方非BC由来の肝がんが増えているということは私にはあまり実感がありませんが(もともと肝がんの患者さんがいなかったので)、その多くは非アルコール性脂肪性肝疾患を背景にして発生するだろうとのことは、今後エコー検査をしていく上で大事なことと思います。肝細胞がんの治療の講演では、分子標的治療薬が進行肝細胞癌に対する世界的標準治療薬とのコメントに驚きました。最後に肝移植のご講演では、米国はほとんど脳死肝移植に対して、日本ではほとんどが生体肝移植であり、その成績が欧米とそん色がないことに驚きました。生体肝移植はドナーの管理、移植する肝臓のボリュームが少ないなど手技の煩雑性が増し、脳死肝移植より医療者にとっては負担がかかることでしょう。その中で良い成績を上げている移植医の方々には頭が下がります。肝移植は逆転ホームランとのコメントがありましたが、肝硬変で黄疸がでて、倦怠感が強かった患者さんが、生体肝移植を受けて、さっそうと元気に挨拶に来られて驚いたことを思い出し、確かにそうだなと思いました。帰りは下関駅近くのきれいなイルミネーションをみながら家路につきました。

2019年12月13日