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RS Baseオフ会

11月9日に 鳥栖の竹取物語という風流な場所でRS Baseという画像閲覧ソフトを開発した広島の山下郡司先生、開業医として総合診療の教育に力を注いでおられる中西重清先生を囲んでの食事会があり、参加してきました。現在どの分野でも電子化が進みペーパーレスになってきていますが、医療の分野でも同様で、多くの医療機関が電子カルテを取り入れています。電子カルテとともに画像も電子化が進み、昔のようなシャーカステンにレントゲンフィルムをかけて読影することはほとんどなくなり、モニター上で画像を見ます。

うちのような小さなクリニックでも画像としては、心電図、レントゲン、エコー画像、内視鏡画像、データとしては血液検査、尿検査、肺機能検査、また連携病院でお願いしたCTやMRI画像などをモニター画面で見ていきます。これらすべてをモニター画面上でみることのできるソフトを開発されたのが広島の開業医の山下先生です。そしてそのソフトをほぼただ同然で提供されるだけではなく、日々バージョンアップされており、その姿勢には頭がさがります。今や多くの電子カルテとの連携ができるになってきており、最近の追加した新しい機能の説明がありました。私はその機能のほんの一部しか活用していませんでしたが、RSカメラというアプリが現在ダウンロードできるようになっているそうです。これはiPhoneで撮影した静止画や動画を瞬時にRSベースにアップロードできるというものです。皮膚科の先生からは外来患者さん100人に対して写真を4枚程度毎日撮影するので、ほぼ毎日400枚前後の画像を次々にアップロードできるので非常に診療の手助けになっているということでした。たしかに目の前の患者さんのデータを後でゆっくりまとめる時間などないので、その場で次々に画像をファイリングしてくれるシステムはありがたいことだと思います。もう一人の中西先生は総合診療の草分けのような先生で、開業医としての診療をしながら、若い医師達への教育にも力を注がれている先生です。大阪で総合診療スキルの習得、教育を目的に『21世紀 適々斎塾』を開催されています。中西先生からは興味深い症例の動画を交えた提示が10例以上ありました。肺気腫にばち指が併存するときは肺がんを疑え!、手を握ると著名に痛がる高齢発症の関節リウマチ(EORA), 前皮神経絞扼症候群 (Anterior Cutaneous Nerve Entrapment Syndrome: ACNES)、初期のパーキンソン症候群、初期の筋委縮性側索硬化症などです。とても刺激を受けた時間でした。

2019年11月11日
アップパートナーズ佐賀オフィス

開業以来お世話になっている税理士法人のアップパートナーズが新たに佐賀オフィスを立ち上げられました。その開業式典がありお誘いを受けたので参加してきました。いろんな職種の方々がおられ、ビジネスの世界でよくある名刺交換をみなさんされていましたが、私はこのような会にでた経験がほとんどなく、少し場違いな感じがしていました。しかし隣には私のクリニックの設計を担当していただいたGATの吉浦さんがおられましので、楽しく歓談ができてあっという間に時間が過ぎました。アップパートナーズの菅拓摩代表は私の一回り年下の方です。思い起こせば3年半前に菅代表を知人に紹介して頂き、とんとん拍子に開業が進みました。私は年は取っておりましたが医業以外を知らない人間ですので、『本当に大丈夫だろうか』と不安一杯でしたが、菅代表を始め、開業支援のエキスパートの方々に『先生は大丈夫です』と背中を押してもらいながら半年で開業にこぎつけることができました。

開業医は医業とは別に個人事業主という顔を持ちます。起業をされる方はみな同じですが、医業においては通常のビジネスの社会でもっとも大切な利益追求ではなく、医療福祉への貢献というのが求められます。だからといってお金のことを考えなくてやっていける世の中ではありません。医療機関の統廃合がおこるのもそういう面があると思います。私にとっては自分の専門とする医業に力を集中し、経営的な面に関しては多数の医科歯科を顧客に持ち、医療界での経験値の高いアップパートナーズにサポートしていただく体制はなにより有難いことです。福岡本社は博多駅から歩いて5分の一等地のビル内にありますが、佐賀は鍋島にオフィスがあります。吉浦さんが設計に関わったというからとてもおしゃれなオフィスでしょう。いつかお邪魔させていただきたいと思います。アップパートナーズのますますのご発展を祈念します。

2019年11月01日